鬼の色の違いの意味とは?赤鬼と青鬼の他に黒鬼など3種類もあった!

突然ですが、鬼と聞いてどんな姿を想像しますか?

 

その姿は人の形をし、色は

頭には牛のツノ、口は大きく鋭い虎のキバを生やし、

腰に虎の毛皮のふんどしを締め、

手には金棒を持つ。

その性格は無慈悲どう猛

力がとても強く恐ろしい怪物

 

みなさんも、

このような同じ想像をしたのではないでしょうか?

 

この鬼の姿は、

陰陽道において、

鬼が出入りする鬼門がある方角(北東)が、

干支の方位の丑寅に位置するため、

牛や虎をモチーフにした姿が

徐々に形作られていったと考えられています。

 

ここまでは、なんとなく理解できるのですが、

では、カラフルな鬼の色はどこから来たのでしょうか?

また、その鬼の色の違いになにか意味はあるのでしょうか?

 

調べてみましたので、気になる方はぜひ一緒にみていきましょう!

 

昔話に登場する鬼の色

鬼が出てくる昔話といえば、いくつかありますが、

その代表的なものといえば桃太郎ではないでしょうか?

 

昔話「桃太郎」では、

桃太郎は、猿、犬、雉をお供に連れ、鬼ヶ島に鬼退治に向かいます。

桃太郎一行が鬼ヶ島に上陸した際に、最初に桃太郎たちを迎え撃ったのが赤鬼です。

 

そのほかにも鬼が登場する有名な昔話、

一寸法師こぶとり爺さんはみなさんもご存知のことでしょう。

その「一寸法師」でも、

一寸法師が退治した鬼は赤鬼とされています。

「こぶとり爺さん」では、

二人のお爺さんが出会ったのは、赤鬼青鬼

これらのことからも鬼といえば、

赤と青が一般的に認識されている色であることは

間違いないと思われます。

地獄にいる鬼も赤鬼青鬼と言われています。

 

陰陽道にみる鬼の色

では、この鬼の色はどこから来たのでしょうか?

鬼の姿は、陰陽道において目に見えない災いなどを擬人化した姿であるといえます。

また、陰陽道の思想は、字のごとく、

宇宙の万物は陰と陽から成り立ち、対になっていると考えられています。

例えば、陽は太陽陰は月といった考え方であり、

陽は赤で表現され、陰は青で表現されていました。

鬼の色もこの思想が反映されていると考えられます。

陰陽道にみる基本的な鬼の色は赤と青と言えるでしょう。

 

ですが、昔話には赤と青の他にも違う色の鬼が登場します。

先ほどの桃太郎では、最後に登場する鬼は黒鬼であり、

黄色といった鬼たちが登場する昔話もあります。

 

これらの鬼の色はなにに由来しているのでしょうか?

 

これは中国の思想である陰陽説の後にできた五行説に由来していると考えられます。

五行説では、四季の変化、方角、色など、

あらゆる物に五行が配当されているという概念です。

例えば、青春、朱夏、白秋、玄冬は、

四季に対応する五行の色と四季を組み合わせたものです。

その五行の色が、青(緑)、赤、白、黄、黒です。

また、中国では人の内臓を表す言葉に五臓六腑という言葉があります。

五行説では、六腑の三焦(リンパ管の意)を外した五臓五腑という概念があり、

五臓(肝・心・脾・肺・腎)

五腑(胆・小腸・胃・大腸・膀胱)

これをそれぞれ、緑、赤、黒、白(黄)、青で表しています。

五行説はのちに陰陽説と結びつき陰陽五行説へと発展していきます。

 

仏教にみる鬼

奈良時代や平安時代に入り、仏教は朝廷と結びつきが強くなり、

鎮護国家のための宗教として扱われるようになります。

もともと、厄払いのための宮中の行事であった追儺(ついな、おにやらい)は、

朝廷とつながりの強い仏教の宗派で形を変え、節分の豆まきへと発展していきます。

また、仏教の概念で五蓋というものがあり、

この五蓋は人の煩悩を表したもので、瞑想修行の邪魔をする障害であり、

その煩悩は5つあるとされています。

それが貪欲(とんよく)、瞋恚(しんに)、惛眠(こんみん)、掉挙(じょうこ)、疑(ぎ)です。

仏教での豆まきはこれらの煩悩を鬼と見立て人の内側から追い払うために行われています。

この鬼が五行説の五臓五腑の五色と結びつき、

陰陽道に見られる赤鬼青鬼以外に

黒鬼白(黄)鬼緑鬼が生まれたのではないかと考えられます。

 

五臓五腑の五色とそれぞれの鬼の色の意味とは?

は心を表し、知覚・記憶・思考・意識・判断などの精神活動を支配しています。

赤鬼は、全ての悪心の象徴で、貪欲(とんよく)を表し、欲深い心とされています。

赤鬼に豆をぶつけることで自分の中の悪い心が取り除かれます。

 

は腎を表し、成長・発育・生殖・老化などを司っています。

青鬼は、瞋恚(しんに)を表し、怒りの心とされています。

青鬼に豆をぶつけることで、徳を呼び込みます。

 

白(黄)は肺を表し、呼吸を司っています。

白(黄)鬼は、掉挙(じょうこ)を表し、我執(わがままの意)の心とされています。

白(黄)鬼に豆をぶつけることで、

自己中心的な甘えを無くし、公平な判断ができるようになります。

 

は肝を表し、筋肉を司っています。

緑鬼は、惛眠(こんみん)を表し、不摂生の心とされています。

緑鬼に豆をぶつけることで、不摂生を無くし、体の健康を保てるようになります。

 

は脾を表し、消化吸収、血流を司っています。

黒鬼は、疑(ぎ)を表し、疑いの心とされています。

黒鬼に豆をぶつけることで、卑しい気持ちを追い払い、心に平穏が訪れます。

 

まとめ

カラフルな鬼の色の由来は、意外と奥が深く、

それぞれの色に意味が込められていました。

陰陽道は、外からくる災いを鬼に見立て、

仏教は、人の内側の煩悩を鬼に見立てていました。

それらが結びつき5色の鬼が生み出されたようです。

 

 

豆まきの時は、自分の中から追い出したい鬼の色のお面を

作ってみてはいかがでしょうか?