より良い食習慣をつくるために

食事、運動、休養が大切

健康を維持するためには、バランスのとれた食生活に加え、

食事に見合った適度な運動や十分な睡眠も大切です。

どんなに栄養の優れた食生活を送っていても、

体の基礎体力を維持するための運動や休養を取らなければ、

体調を崩す原因になります。

この「食事」「運動」「休養」の3つのバランスをうまく保つために、

3食きちんと食べる、早寝早起きなど規則正しい生活リズムを身につける必要があります。

そのためにも、子供達のこ食や運動不足など、

問題点が多い食生活は改善していきましょう。

また、この「食事」「運動」「休養」の3つは、

生活習慣病予防の大前提にもなります。

朝食を食べることの大切さ

私たちは、1日に必要なエネルギーを3回の食事で摂取しています。

ところが、最近は朝食を食べない人が増えてきており、

朝食の問題視されています。

厚生労働省の「国民健康・栄養調査」(平成26年)によると、

20歳以上の朝食欠食率は12.4%で、

年齢別にみると男女ともに20代が多く(男性37.0%、女性23.5%)

次いで30代が多くなっています(男性29.3%、女性18.3%)

なお、ここでいう「欠食」とは、

「何も食べない」だけでなく、

「菓子、果物類のみ」「錠剤のみ」に該当するものも含みます。

朝食を食べないと、十分にエネルギーを補給できないため、

午前中の活動に影響を及ぼします。

脳や体にエネルギーが行き渡らないため、

体温が上昇しなかったり、体調が悪くなったり、

脳の働きも不十分になります。

児童や生徒の場合、学力の低下にも繋がります。

私たちが、日中、仕事や学校の授業に集中できるのは、

朝食をとり十分なエネルギーを補給することで、

人間の活動を支配している脳の働きが活発になるからです。

朝食の欠食は肥満の原因にもなる

朝食を食べないと、1回の食事量が多くなり、

過食に繋がる可能性があります。

朝食を食べていないため、お腹が空き、

昼食や夕食を食べすぎてしまったり、

間食をとりすぎてしまったりと、

結局エネルギーの過剰摂取になってしまう場合があります。

また、活動量が少なくなる夜に向かって多くのエネルギーをとるので、

消費されにくく肥満になりやすくなります。

肥満は、さまざまな生活習慣病にかかる危険が高まります。

また、間食が多くなると、エネルギーは足りていても、

必要な栄養素は不足しやすくなります。

朝食の欠食は、野菜などのもともと不足しがちな食品から得られる栄養素が、

ますます不足しやすくなってしまいます。

なぜ1日3食必要なのか

朝、昼、晩と数時間おきに3回食事をするのはなぜでしょうか。

食べ物の中に含まれる糖分は、

食後4時間ほどでほぼ吸収されてしまいます。

人間の活動をコントロールしている脳は、

他の臓器と異なり、ブドウ糖(グルコース)のみを利用しています。

そのため、食後4時間を過ぎると、

脳は糖分を一時的に蓄えている肝臓からグリコーゲンを取り出し、

血糖(血液から供給されるグルコース)として脳に供給されます。

ところが、肝臓が貯蔵できるグリコーゲンは約半日分しかないため、

朝食をとらないと、就寝時から昼食をとるまでの間、

ブドウ糖が補給できず、血糖値が低下して脳の働きが悪くなってしまいます。

ですので、しっかりと朝食をとりましょう。

早寝早起きも大切

朝食をしっかりとるには、早起きが必要です。

早起きの習慣を身につけるには、夜更かしをせずに早く寝ることが大切です。

夜更かしをすると、当然朝起きるのが辛くなり、

時間がないという理由が朝食の欠食の原因になります。

最近の日本では、夜更かしをする子供が増えてきました。

夜11時ころまで起きている子供も少なくないようです。

夕食後にテレビやゲームで脳を活発に働かせてしまっては、寝つきも悪くなります。

夕食後は、なるべくゆっくりと過ごすことが、快眠への第一歩となります。

大人は、テレビを消すなど子供が寝室に行きやすくなるように、気を配る必要があります。

小学生の頃までに、早寝早起きの生活リズムをきちんとつけておくようにしましょう。

寝る子は体も心も育つ

十分な睡眠は、子供の成長にも大きく関わってきます。

新陳代謝を促し、骨や筋肉の成長を助け、

学習能力を高める働きのある「成長ホルモン」は、睡眠中に分泌されます。

また、昼間にたっぷりと日の光を浴びると、

睡眠に必要な「メラトニン」の分泌が増え、自然と眠くなります。

メラトニンは、情緒を安定させ、性の成熟をコントロールしています。

そして、朝の光を浴びることで「セロトニン」が脳内に分泌され、

スッキリ目覚められるようになります。

セロトニンは、イライラ感を消失させ、

優しくなれるホルモンとも言われています。

規則正しい生活を心がけましょう。