エコロジーキッチン

環境と調和した食生活を目指して

環境と繋がっている食を考えた際、必要な取り組みがエコロジーキッチンです。

食べ物やエネルギーを大切にし、水を無駄にせず汚さないこと、ゴミを減らすことなどの取り組みのことです。

地球環境にやさしく、身体に良い食事をする暮らしを実現するために、

身近にできることから取り組んでいきましょう。

 

必要なものだけを買う

家庭から出される生ゴミの約30%が手をつけられることなく捨てられた食材で占められていたという報告があります。

安いからといって買いすぎたり、

献立の予定になくても、そのうち使うだろうと買って結局使わずに腐らせてしまった

といったことがないように買い物は必要なものだけを買うようにしましょう。

また、家庭ゴミの60%以上は、飲料のペットボトルや調味料などの瓶類、

食品をパックする紙やプラスチックなどの包装容器です。

リサイクルできる容器はきちんと分別して出し、

調味料や洗剤などは、詰め替え用の商品を買うようにすると経済的で容器のゴミを減らすことができます。

また、買い物にはマイバックを持参し、過剰包装を避けるようにしましょう。

 

冷蔵庫の使い方

冷蔵庫は庫内を冷やすために熱を外に放出しています。

周囲に適度な隙間がないと熱効率が悪くなり消費電力が増加します。

前の記事でも触れましたが、取扱説明書をよく読み、壁につけすぎないように注意しましょう。

新規購入する際は、省電力タイプのものを選ぶようにしましょう。

また、冷蔵庫の扉を開けると冷気が外に放出され庫内の温度が上昇します。

それを冷やすために電力が消費されますので、無駄な開閉を避けるようにしましょう。

 

火力を無駄にしない工夫

一度に大量に加熱しない

食材は火が通りやすい大きさに切り、一度に大量に加熱しないようにしたり、

圧力鍋などを使うことで、短時間で無駄なく調理できるようになります。

 

1つの火力で複数の料理を作る

コンベクション機能のあるオーブンがある場合は、

オーブンの上下段を使い、熱風が強い上段で魚などを加熱調理し、

下段で野菜などの付け合わせを加熱するようにして、出来上がりを揃えるように工夫します。

 

保温を控える

電気ポットでお湯を沸かして24時間保温した場合の消費エネルギーと、

その都度コンロで同量のお湯を6回沸かす消費エネルギーは同程度だといわれています。

電気ポットを常時通電して保温するよりも魔法瓶などの保温機能のある容器に入れ、

必要に応じてコンロで沸かし直す方が経済的で環境にもやさしいです。

また、電気炊飯器で3合のご飯を炊き、半日保温する場合の消費電力と、

同量のご飯を2回炊く場合の消費電力はほぼ同じだといわれています。

保温時間が長いと味も落ちるので、

ご飯は必要な分量をその都度炊いて使い切った方が経済的です。

 

水を無駄にしない、汚さない工夫

私たちが使える水(淡水)の量は、地下水を含めても地球上の水全体のわずか0.8%。

地下水を含めない河川や湖沼の水に限ると、0.01%ほどにしかすぎません。

日本では、トイレや風呂、洗濯、台所など1人が生活で1日に使う水の量は約250リットルにも及びます。

日本の水資源は、人口あたりで算出すると決して恵まれているとはいえません。

この限られた資源である水を大切に使うためにも、水の無駄使いを避けましょう。

 

水質汚染の一番の原因は家庭排水

大切な水が汚染されたまま排出されたらどうなるでしょうか。

川や海に棲む生物に影響があることはもちろんですが、

汚れた水はやがて水蒸気になって上昇し、雲になり雨となって直接私たちの住む地表に戻ってきます。

下水道処理技術の向上で水質汚染は改善されていますが、完全ではありません。

河川や海の汚染というと大規模な工場排水などを想像しがちですが、

実はその原因の7〜8割は家庭排水にあります。

工場排水は法律で厳しく処理方法や排出基準値が定められていますが、

家庭排水については規制がまったくないことが、その要因といえます。

むしろ、生活排水によって水を汚染していると気がついていない人の方が多いのではないでしょうか。

まずは、家庭排水による水質汚染の4割を占める台所排水を減らし、

できるだけ汚さない工夫から取り組みましょう。

 

米のとぎ汁を流さない

1回目の濃いとぎ汁は、2リットル流しただけでも、

魚が棲めるレベルまで浄化するには1,200リットルもの水が必要になるといわれています。

1回目の濃いとぎ汁は植木の水やりに使うなど流さない工夫をしましょう。

また、米のとぎ汁をバケツなどの容器に取っておくと沈殿するので、

下に沈殿したものを植物の肥料代りに使うこともできます。

 

揚げ油は排水に流さない

揚げ物に使った油は、直接排水口に流さず、

市販の処理剤を使って固めるか、

新聞紙に吸わせるなどして捨てましょう。

 

排水ネットを使う

排水口や三角コーナーには、野菜クズなどの細かいゴミが排水として流れないように排水ネットを取り付けましょう。

また、排水口のアミはゴミをたくさんためない浅いものを使い、

こまめにゴミを捨て、アミを通過して流れる排水の汚れを抑えるようにしましょう。

 

食器洗いの水はためて使う

水道水は流しっぱなしにすると1分間に約12リットルの排水量になります。

容器にためて洗えば20リットル程度の使用量で済み、かなりの節約になります。

 

食器、鍋の汚れは洗う前に拭き取る

油やソース、ドレッシングなどの汚れは、

洗う前に拭き取っておけば、水の節約になり排水の汚れも抑えることができます。

また、食器を重ねる前に汚れを拭き取ってから重ねるようにしましょう。

 

給湯器の設定温度を低めにする

油汚れは、水よりもお湯で洗った方が落ちやすいので、

給湯器の温度を高くしがちですが、

前もって食器の汚れを拭いておけば、

そんなに高い温度でなくても十分に洗い落とすことができます。

加温の消費エネルギーを抑えるために、

設定温度はあまり高くしないようにしましょう。