正しい食生活を送るために

選食力を養おう

選食力とは、毎日口にする食べものの安全性を見抜く力のことです。

選食力を養い健全な食生活を実践し、生活習慣病を予防しましょう。

選食力を養うためには、食材の旬、栄養素、調理法、保存法など、

食材に関心を寄せ、新鮮なものや安全なものを選ぶための知識を身につけましょう。

また、体のことを考えた食材の組み合わせや食事のバランスを意識することも大切です。

 

食材の旬を知ろう

四季折々の旬の食材は、最も味がよく、栄養価が高いことが特徴です。

また、その季節の人々に必要な栄養素を多く含んでいます。

春の訪れとともに自然界は活動が活発になり、人も新陳代謝が盛んになります。

この時期の山菜や野草が持つ特有の苦味は、胃の働きを活発にしてくれます。

また、暑い夏には、豊富な水分を含むきゅうり、なす、トマトなどが火照った体を冷やしてくれるほか、

魚介類も良質なタンパク質や健康増進に欠かせない脂肪酸などの供給源となります。

旬の食材の特徴を知り、その食材がどのような形で私たちの栄養になって行くのかを知ることは、

食育の中で欠かすことのできない要素の一つです。

 

安心・安全な食品選び

豊かな社会になり、いろいろな食材が手に入るようになった反面、

残留農薬や食品表示偽装など食の安全を揺るがす問題が増え、

その安全性に多くの人が不安を感じるようになりました。

安心できる食べ物を選ぶには、食材を見る目、

その食品に関する情報を掲載したラベル等の食品表示に関する知識を深めることが大切です。

食品表示は、肉類、魚介類、野菜類、加工食品など、

食品の種類によって表示ルールが異なります。

定められた表示項目、表示の見方、傷みやすい食品に表示する消費期限と

比較的長期保存が可能な食品に表示する賞味期限の違い、

安心を判断する指標となるJASマークなど、さまざまなマークについて学習し、

安心で安全な食材を選別できる目を養うようにしましょう。

 

共食力を身につけよう

正しい箸の使い方、「いただきます」「ごちそうさま」といった食前食後の挨拶など、

マナーをきちんと身につけることが、食育ではとても重要です。

「いただきます」とは、生命の命をいただいて生きていることへの感謝の気持ち、

「ごちそうさま」は料理を作ってくれた人への感謝の気持ちを表します。

正しい箸の使い方などの食事のマナーは、守り伝えていきたい大切な日本の食文化の一つです。

これらのマナーを身につけることで、食べ物を大切にし、食事に感謝する心を育み、

正しい食習慣を身につけることができるようになります。

 

食料・環境について考えよう

食の問題は、自分の食事や日本国内のことだけ見ていれば良いという問題ではありません。

日本の食料自給率はカロリーベースで約40%しかありません。

60%もの食料を海外からの輸入に頼っています。

このことは、異常気象の影響や相手国の事情などで、

突然、食料の輸入が途絶えてしまうというリスクを常に抱えていることになります。

その一方で、日本は大量の食品を消費期限切れなどの理由で捨てています。

1人当たりの供給カロリーと摂取カロリーの差で比べると、

平成26年のデータでは2415kcalの供給に対して1863kcalの摂取で、

その差は552kcalです。実に22%の食料が摂取されることなく捨てられていることになります。

世界では、日々の食事にすら困っている人が8億人を越えると言われています。

これは改善しなければならない課題です。

地球規模で食の問題を考えることが、ムダをなくし環境に優しい食生活の実現につながっていきます。