食生活の乱れによる問題

朝食を食べない人の増加

日本の食習慣で問題となっているのが、朝食の欠食率の高さです。

朝食を全く食べなかったり、お菓子や果物だけ、サプリメントなどの錠剤だけという人が、

20代の男性では3人に1人、20代の女性は約4人に1人という高い割合になっています。

そのほかにも30代男性、40代の男性にも朝食の欠食率の高さが見られます。

多くの場合は、時間がないからといった理由で、

女性の場合には、ダイエットがその主な理由です。

 

朝食を食べないでいると、活動するためのエネルギー供給が不十分で体調不良をおこしたり、

脳へのエネルギーが不足し集中力がなくなるなどの問題が指摘されています。

朝食を取らないことが日常化すると基礎代謝が低下して、

食事からとったエネルギーをため込みやすい体になったり、過食につながるケースもあり、

ダイエットどころか肥満になりやすい食生活を過ごしていることになります。

また、無気力になったり、イライラしやすくなったりするのは、

朝食の欠食と無関係ではありません。

間違った食生活を続けていると健康面を大きく損なうことにもなりかねないのです。

 

生活習慣病と予備軍の増加

私たちの健康は、毎日の食生活が大きく関わっています。

その食生活が乱れ、栄養バランスが崩れた食事をしていたり、

不規則な食事を続けていると生活習慣病の要因になります。

 

生活習慣病とは、不適切な食事や運動不足、喫煙、飲酒など、

健康に良いとはいえない生活習慣の積み重ねによって引き起こされる病気のことで、

糖尿病、高血圧症、脂質異常症などがあります。

これらが進行すると心臓病や脳卒中などの病気の原因となります。

また、肥満も生活習慣病と同等に考えられています。

肥満の人は、メタボリックシンドロームに注意が必要です。

メタボリックシンドロームとは、

内臓脂肪の蓄積によってさまざまな病気が引き起こされやすくなった状態で、

やがては動脈硬化になり、脳梗塞や心筋梗塞、虚血性心疾患などにつながるといわれています。

このメタボリックシンドロームが強く疑われる人、または予備軍と考えられる人は、

40〜70代では、男性の2人に1人、女性の6人に1人という割合になっています。

 

過度なダイエットによる栄養不足

女性の場合は、60歳以上で肥満者が多く見られるものの、

低体重(やせすぎ)の人が、20〜30代で増えています。

20代の女性の5人に1人が低体重になっている状態です。

この若い女性たちの低体重の原因は、過度なダイエットによる場合が多く、

間違った情報や知識に基づいて行われ、健康面を害しているケースも少なくありません。

無理なダイエットをしていれば、栄養バランスは崩れ不足する栄養素も出てきます。

特に15歳〜29歳の女性のカルシウム摂取量が少なくなっています。

骨の形成は、10代後半にほぼ完成しますが、

10代半ばから20代でカルシウムの摂取量が少ないと、

通常は中高年になってからかかる骨粗鬆症(骨がもろくなってしまう病気)に

若い年齢でかかる危険性が高いと指摘する人もいます。

また、極端な低体重は、生理不順や子宮が萎縮して不妊症になったり、

低体重児の出産などの悪影響をもたらします。

過度のダイエットは、栄養不良によって、

若いうちから老化しやすい体をつくっていることになります。